調息とは「呼吸法」のことを言います。呼吸とは息を吐いて吸うことですが、このことに意識を置いていきます。 私達は普段無意識に呼吸をしていますが、それではどうして呼吸をするのでしょうか?呼吸を止めれば人間は死にます。 呼吸によって酸素を体内に運ぶ事でエネルギーを循環代謝します。気のエネルギーを身体により多く取り込むには十分な酸素が必要になります。 心身の状態が悪い人は呼吸の仕方を見てみますと非常に呼吸が浅いといえましょう。
日常活動して体の変調が見られるとき、どの部分の状態がおかしいか気にかけて下さい。 おかしいと思われるところにはエネルギーの代謝が損なわれています。その悪いと感じたところに深く「酸素」を送り込む必要があります。 それにはより深く呼吸する事を意識して下さい。
まず息を口から吐きます。そして鼻から息を吸い上げます。そして呼吸を止めます。厳密には吐く時に時間をかけて下さい。 吐く時間が長ければ長いほどいいです。そして鼻を使って息を吸い込みます。吸い込みの時間は吐く息の半分ぐらいがよいでしょう。 息を十分吸い込んだら、約7秒の間呼吸を止めます。大事な事は呼吸を止めた時に心身の足りないところに酸素が運ばれ、血流を促していきます。 人間の身体は酸素が隅々まで運ばれる事で活性化されていきます。酸素が身体にどれだけ不可欠なものであるかお分かりいただけたでしょうか?
「良質の生命エネルギー」を取り込むには何と言っても「鼻呼吸」をお勧めします。口は食べ物の入り口で息の出入り口ではありません。 口で呼吸をしていますと身体の機能は低下していきます。口呼吸は喉、肺、リンパ系の疾患が多く見られます。 関節の痛みなども顕著に現れます。殆どの人は日常生活では鼻で呼吸していると思いますが、 問題は意識が無い時つまり睡眠中にきちんと鼻を使って呼吸が出来ているかという事です。 深い睡眠に入りますと対外の人は口の筋肉が緩んで、口が半開きの状態になります。 このことは私共の気療中に必ずと言っていいほど口が開いて口で息をしてしまうのです。 口で呼吸をするということは「病気を吸い込んでいるようなものです。」エアコンが効いている部屋で口呼吸をしていれば、 間違いなく細菌や有害物質を身体に取り込んでいることになります。ですから睡眠中は口を閉ざして鼻呼吸に専念する必要があります。 それには少し抵抗があるかとは思いますが、口にセロテープ又はサージカルテープを貼るといいでしょう。 テープの貼り方は唇が離れないように縦に貼るのがいいでしょう。 最初は一箇所貼って慣れて来たら「ハ」の字にして二箇所が望ましいでしょう。 そして完全に塞いでもいいようでしたら横一文字に貼ってみてください。 但しこの場合は万が一睡眠中にくしゃみをしてしまう可能性もありますからその時口を完全に塞いでいると耳に負担がかかりますので、 注意が必要です。
気のエネルギーを最大限に注入するには、とにかく「鼻で息をしていく事です。」鼻が悪い人は口で呼吸しているから鼻がダメになるのです。 鼻から通した息は生命エネルギーを多く取り入れることが出来ます。口から入った息は身体の諸器官を全て破壊していきます。 このことをとにかく理解して下さい。そして鼻呼吸をしていきますと顔全体がしまって顔の形が良くなっていきます。
それでは口呼吸で侵される疾患を挙げていきますのでご自分の状態を照らし合わせてみて下さい。
呼吸を口から鼻に変えることで身体の病状が快方に向かう事が分かれば有難い事であります。
「聞くは一時の恥で、聞かぬは一生の恥である。」
正しい呼吸法をマスターしたならば、あなた様は健康と握手をしたようなものです。
この呼吸法は「天然の鎮痛剤」とも言われているとても効果の期待できる処方です。
縁のある皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。